自然現象なのに!?国登録記念物となった魚津浦の蜃気楼!
今回は富山県東部の魚津市で目にすることができる、珍しい自然現象について紹介していきます。その自然現象とは…蜃気楼です!魚津は日本でも屈指の蜃気楼観測地点として名を馳せています。
出典:とやま観光なび https://www.info-toyama.com/spot/51088/
魚津の蜃気楼は数々の歴史書でも登場
魚津は古くより蜃気楼を見ることができる地として有名でした。1700年代にまとめられた「魚津古今記」には、加賀藩四代藩主の前田綱紀が参勤交代の途中、魚津で蜃気楼を目撃し、吉兆として大変喜んだという記述が残されています。さらに古い軍学書である「北越軍談」には、かの有名な戦国武将上杉謙信も、やはり魚津の地で蜃気楼を見たという記載がなされています。
蜃気楼ってなぜ起きる?
蜃気楼とは簡単に言うと、実際の風景の上方や下方に虚像が伸びて見えてしまう自然現象です。よって、タイミングが良ければ、空中に船や街が浮かんで見えるという神秘体験を味わうことができます。
蜃気楼という現象は、冷たい空気と温かい空気がぶつかり、それによって私たちの目に届く光が屈折してしまうことで引き起こされます。こうした条件が特に頻繁に成立する場所が、蜃気楼で有名な魚津浦なんですね。
魚津で蜃気楼が出やすいタイミング!
どうしても運頼みになってしまう蜃気楼体験ですが、幸い、魚津で蜃気楼が発生しやすい気象条件はさらに細かいことがわかってきています。
季節は外で過ごしやすい3月下旬から6月上旬にかけて、晴天かつ微風の天候で、陽の上昇と共に気温が上がっていく11時から16時頃に蜃気楼を目撃しやすいと言われています。尚、朝は比較的冷え込んでいた方が望ましいです。その日の気象条件によって、虚像が伸展するのか、反転して現れるのかはその瞬間までのお楽しみ、厳密には2度と同じ形状の蜃気楼を見ることはできません。その自然の造形は、まさに居合わせた人々だけのものです!
蜃気楼遭遇のための準備
蜃気楼鑑賞に最も適した場所は魚津港一体の海岸で、「蜃気楼展望地点」として魚津市からも指定されています。あいの風とやま鉄道魚津駅からタクシーで5~10分、100代以上の駐車場も完備済みです。より良く観測するために、ぜひとも双眼鏡を持っていくことをおすすめします。写真撮影を成功させるには、超望遠レンズの備わったカメラを準備した方がいいでしょう。
まとめ
こうした魚津浦の蜃気楼は、2020年、国内初の気象現象関連の国登録記念物に認定されました。蜃気楼出現率の高さに加え、先述したような歴史的価値も併せて評価されての選出になったのでしょう。
本文で紹介した情報を参照に、春の過ごしやすい時期に魚津で蜃気楼との遭遇チャンスを狙ってみるのはいかがでしょうか。
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