富山県出身!藤子・F・不二雄のブラックな面が垣間見えるSF短編から、おすすめの2作!
藤子・F・不二雄といえば
「ドラえもん」や「パーマン」など、児童向けの、ほのぼのとした漫画でおなじみです。
ですが、彼の描くSF短編の中には、彼のブラックな部分の垣間見える作品も多数あります。今回はそんなブラックなSF短編から、選びに選びぬいた2作をご紹介します!
1.「ミノタウルスの皿」
「ミノタウルスの皿」は、1969年に「ビッグコミック」に掲載された藤子・F・不二雄初の大人向け読み切り漫画です。
文化や、人によって違う価値観・倫理観について考えさせられる一作です。
ストーリー
宇宙船の事故で、主人公は地球に似た惑星に緊急着陸する。その星は地球で言う牛に似た種族が支配しており、彼らは地球で言う人間に似た種族を家畜として育てている。主人公は、緊急着陸した際に救出してくれた地球で言う人間、つまりこの星で言う家畜である、ミノアという少女に心惹かれる。
しかしミノアは家畜の中でも最上級の食用種であったため、最高級の食材である「ミノタウルスの皿」に選ばれ、民衆の祭典で食べられることになる。主人公は喜んで食べられようとするミノアを必死に説得するも…!?
2.「気楽に殺ろうよ」
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「気楽に殺ろうよ」は、1972年にこれも「ビッグコミック」に掲載された読み切り漫画です。
今まで当たり前だった日常の価値観がいつの間にか変わってしまう恐ろしさが、コメディタッチでありながら不気味に描かれています。
ストーリー
主人公が朝起きて新聞絵を手に取ろうとした時、突然凄まじい激痛を感じる。この激痛は5分程度で収まるが、主人公は今自分のいるこの世界に違和感を覚え始める。
食事をすることが恥ずかしいこととされていたり、日曜日が平日に、月曜日が休日になっていたりなど、世界の価値観が変わっているのだ。さらには、殺人が容認されている。
はじめはこの事実を受け入れようとしていなかった主人公も、最後はこの世界に順応し、「気楽に殺ろう。」と意気込んでいる。そのときにはいつの間にか元の世界に戻っていることにも気づかずに…。
まとめ
いかがでしたでしょうか?今回ご紹介した2つの作品以外にも、「ドラえもん」や「パーマン」からは想像もつかないブラックでユーモアのある、藤子・F・不二雄のSF短編はたくさんあります。
興味を持った方は、今回ご紹介した2つの作品名がそれぞれそのままタイトルになっている短編集などもチェックしてみてください!
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